2022年9月10日
地縄張り
今日は中秋の名月。
一年のうち、月が一番綺麗に見える日だそう。
その理由は天体や気候に関係しているそうで、
秋は気温が下がり、空気中の水蒸気が減るので、月がくっきりと綺麗に見えるようです。
月の高さも季節によって違っていて、秋は低すぎず高すぎず、月を地上から見上げるのにちょうどいい高さなんですね。
住宅設計の仕事をしていると太陽の高さや方位は意識しますが、
月の高さはあまり考えてこなかったなあ。
窓を開けて涼しい風と虫の声が入ってくるそんな秋が今年も来ましたね。
と、秋の涼しい話をしましたがまだまだ暑い日が続いています。
自然に囲まれたT様邸の造成工事が無事完了し、先日地縄を張りました。
『地縄張り』
実は、建物の工事が始まる前に欠かせない大切な工程のひとつです。
図面上での配置計画を、実際の敷地に縄を張って配置の確認をするための作業です。
敷地境界線からの距離を測り、縄とロープで建物の輪郭を地面に張り、実際の配置を示していきます。
お施主様と一緒に、
隣地からの距離・駐車スペースの幅・玄関や勝手口、外部の水道の位置などをひとつひとつ丁寧に確認していきます。
駐車はできるけどドアが開けられない、ウッドデッキと水道が干渉しちゃう…
なんてことがないように現場監督さんもしっかり最終確認をします。
この時、
「思っていたよりお家、小さいかも…」と言われる方が大半です。
人の目は立体を捉えるようにできているので、
高さや体積の情報がないとどうしても小さく感じてしまうのです。
基礎ができて、柱や壁が出来上がるとそのギャップは一瞬でなくなるので安心してください!
ほっ
そしていよいよ明日は地鎮祭です。
素敵な住まいづくりの始まりを無事迎えられますように。
株式会社シムデザイン一級建築士事務所